砂の女を読んだ。
実はこの本を買ったのは結婚前10年以上前のことだけども、積読として10年以上も読まずに放置していた。
3年前くらいに読もうとベッドの枕元に置いて寝る前にチマチマ読み進めることにしてみたのだが、それが全然進まない。
子供の寝かしつけのタイミングで読むかと思ってたけど、想像以上にストーリーの進展が少なく同じ場所で主人公による考察や妄想虚言?等がとても多くて長い。
寝る前にこんなの読んでたら気が狂ってしまうのではないか、と心配になるくらいキツかった。正直なところ考察とか心情描写はもっと減らして話をとっとと進めてほしかった。
と、10ページくらい読んだ段階で感じて、また数年寝かせて、先月に何故かよく分からないが、心の底から読んでやるわい!ってヤル気がみなぎってきて見事に読み終えた。
読み終えたからこそ、面白かったと言える。
最後の最後まで安部公房にずっと翻弄されていた。
もしこらから読む人がいるのであればイッキ読みを推奨する。
その方が楽だから。
あと、個人的には安部公房なら箱男の方が好きだったなと思った。
妻には「読むのが苦痛過ぎる文章」と言われた笑
ブッククリップなるものを最近導入したんだがいい感じ。